がん患者の12ヶ月 ②不幸中の幸運

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薬が切れたから。

僕の名前はゆう。ちょっと前から体調を崩している。

妻に病院に行けと言われてから、1週間がたった。

D病院で抗生物質や風邪薬を貰ってきたのだけれど、すべて飲み干してしまった。

最近は、会社から家へ帰ってきた途端に、横になって眠り込んでしまうことも増えてきた。

それでも1,2時間程度休んだらそこそこ元気だったので、僕はあまり気にしていなかった。

薬が切れてしまったので、今度は別のC病院で診てもらうことにした。

渡されたのは、やはり抗生物質と風邪薬だった。

不運の中の幸運。

三が日の二日目、初詣に行く元気もなかった僕は、今日も布団に横になっていた。

薬も切れかけていたが、正月は病院もやってないし、安静にしておくしかないと考えた。

かなり風邪をこじらせてるなと、うっすら思っていたが、「まあ、いつか治るでしょ」と思い込んでいた。

しかし、妻はそうは思わなかったらしい。

「ゆうの体調、ほんとにおかしい!車で乗せていってあげるから、病院に行くよ!」

そうして、引っ張られて連れられた僕は、はるさんと一緒に急患センターに行くことになった。

そこで、診察してもらうことになったのだが、そこにいたお医者さんが、二回目に行ったC病院の先生だった。

運のいいことに、たまたま当直の日だったらしい。

「これほど治らないのはおかしい」

先生は苦笑いしながら、その場でB国立病院の紹介状を書いてくれた。

そして、その日にB国立病院へ。血液検査の結果、白血球の数値が異常に高いとのこと。

また、内視鏡?っぽいカメラで、鼻腔から中を見ると、中のあちこちが腫れていて、

先生曰く、

「これ腫れてるのすべてリンパね。」

(えっ、リンパってこんなにあるんだ…。)

正直、そんな感想が先にでて、驚いて言葉がでなかった。

「白血病の可能性が高いね。うちでは、移植もできないから大きい病院を紹介するね。」

さらに驚き。白血病だった。

紹介された後、血液内科があるA病院を受診すると、

ほぼ白血病確定で即入院することになった。

正直かなり驚いたが、はるさんがいなければ今日、病院に行くことはなかっただろう。

妻には、とても感謝している。

白血病というものは、免疫力がかなり落ちる病気で、感染症にかかりやすく、また、感染症を患うと大変なのだそうだ。

僕は、抗生物質を飲み続けていたこともあり、感染症にはかかっていなかった。

これも、早めに病院に行けと言ってくれた妻のおかげであり、運がよかったところでもある。

”自分だけだと、どんなにしんどかったとしても、大丈夫などと思いがち”だとはよく言ったものだが、実際妻に指摘されるまで楽観的だったことを考えると、間違いではないのだろう。

実際、2年後に実家で療養中、風邪だと思いしばらく我慢した結果、重度の肺炎のため入院することになったのだが、それはまた別のおはなし。

なにはともあれ、比較的いい状態で無事、入院できたのであった。

こんにちは。ゆうです。

今回は、入院できたところまでです。あのときは、びっくりしました。

自分では、病気は気づけないって、ホントのことなんですね。

実は、妻の弟もなかなかの難病にかかっていて、そのとき指摘したのも妻だったんです。

はるさん、すごい!

これからも、更新していきますので、楽しんでいただけたら幸いです。

どうぞ応援よろしくお願いします。

ABOUT ME
ゆう(夫)&はる(妻)
ゆう(夫)&はる(妻)
2児を育てる親
ゆう(夫)ががんになり、闘病と育児をしながら日々の家計を黒字にするため奮闘中です。趣味は、夫婦でお金の勉強をすることと、ゲームをすること。
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